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かなやま幼稚園ブログ

園のようす

人生に必要な知恵はすべて

こんにちは!
今回は保護者の方からご案内いただいたエッセイを紹介します🖊

『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』
という30年以上読み継がれている有名なエッセイ本です
こちら小学校の校長先生が一文をご紹介してくださったそうです

有名な本でありますので私も学生時代に一読しましたが
ここにきて、あらためて読むととても興味深い考え方や内容が書かれています
今回はご案内をきっかけに改めて購入して久々に読んでみてよかったです
ありがとうございます
ご興味のある方はお貸出しいたしますのでお声がけください

著者はロバートフルガム氏でアメリカの作家、哲学者の方です
タイトルがキャッチーなのでピーキーな内容を想像してしまいますが、
いやいや三つ子の魂百までとか雀百まで踊り忘れずと言うように
幼児期の経験が将来に渡って重要になるということを説いている
割と幼児期の経験の与えるものについて真理をついているとても興味深い内容です
こちらは第一章の内容ですので、こういったエッセイが何章か詰め込まれている本です

『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』
”人間、どう生きるか、どのようにふるまいどんな気持ちで日々を送ればいいか
本当に知っていなくてはならないことを私は全部残らず幼稚園で教わった
人生の知恵は、大学院という山のてっぺんにあるのではなく、日曜学校の砂場に埋まっていたのである
私はそこで何を学んだろうか

何でもみんなで分け合うこと
ずるをしないこと、人をぶたないこと
使ったものは必ずもとのところに戻すこと
散らかしたら自分で後片付けをすること
人のものに手を出さないこと
誰かを傷つけたらごめんなさいということ
食事の前には手を洗うこと
焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい
釣り合いのとれた生活をすること
毎日少し勉強し、少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして働くこと
毎日かならず昼寝をすること
おもてに出るときは車に気をつけ、手をつないで離ればなれにならないようにすること
不思議だなと思う気持ちを大切にすること
発泡スチロールのカップにまいた小さな種のことを忘れないように
種から芽が出て、根が伸びて、草花が育つ
どうしてそんなことが起きるのか、本当のところは誰も知らない
でも人間だっておんなじだ

金魚も、ハムスターも、二十日鼠も、発泡スチロールにまいた小さな種さえもいつかは死ぬ
人間も死から逃れることはできない

ディックとジェーンを主人公にした子供の本で最初に覚えた言葉を思い出そう
なによりも大切な意味を持つ言葉「見てごらん」”
ロバートフルガム

砂場、幼稚園ではではとても楽しい活動の中で
仲間を大事にすること、ものを大事にすること、ルールを大事にすること
様々なことを学ぶことができますね
幼児期の経験の中には潜在的に遊びを通して学ぶことのできるたくさんのことがあります
これって実は大人の社会を形成するために個人個人が大事にするべきことがたくさん詰め込まれています
保護者のみなさんもお子さんの幼児期の様々な体験、刺激をぜひ大事にしてあげてください

いざ言葉にすると気づくことのできる
子どものころに学ぶ必要のある、学ぶことのできる
大人になったらなおさら求められる人生において大事なことが
幼児期の活動には凝縮されていますね
根元がしっかりしていればきっちりとした枝葉もつくといったところでしょうか

今回保護者の方にこちらをいただき、
では、果たして我々がこのようなことを意識したうえで子どもに活動を提供できているか
様々な活動に意味を持って臨めているか改めて襟をただす必要があると感じました

保護者の方には「幼稚園教育のお仕事は尊いもの」
というありがたいお言葉をいただきましたが、
尊いものにできるかどうかは関わる職員次第です
ご期待に沿うことができるように引き続き研鑽していきたいと思います

ご共有いただきありがとうございます!