工務部のようす
こんにちは!
今回はかなやま幼稚園工務部(在籍1名)の様子をお伝えします📸
ご覧いただくに、需要があるということですので…笑
ご興味のない方は完全スルーでお願いします🤤
さて、先日多分ちょろっとお伝えした棚が完成しました
作業に集中しすぎて最後のほう写真も撮っていませんが、棚板を入れて現在D棟1階に設置してあります
またもやシンデレラフィット
自分で作っているのだから当然です
今回は全体のゆがみを背板で矯正するという、なんともプロっぽい技を教えていただき実践しました
かなやま幼稚園工務部(在籍1名)、どの方向に進んでいるのでしょう
そしてもともとこちらにあった棚はお部屋を移動
なんとも使い込んだ様子の棚です
今度はかなやま幼稚園工務部(在籍1名)塗装係の出番です
まずは下地処理として全体を紙やすりでケレン(研磨)していくのですが
ちょっと今回はテープ類ののりが多く残っており、下地処理に時間が
テープと塗装は相性がよくないものですので、溶剤で別途溶かして拭き取ります
また、粘土等も徹底的に剥がしてきれいにしていきます
1回目の塗装
なかなかきれいに仕上がっているように見えますが、、、
近くで見るとムラがあります
塗装屋さんに聞けば、下地が吸ってしまうので仕方ないということです
2回目
今度はばっちりという感じです
薄く3回目を塗って完成になりました
塗装のふしぎ
今の時代、モノは簡単に手に入り、簡単に捨てられていきます。
流行が変われば服を替え、少し壊れればモノは買い替える。
大量に作られ、大量に消費され、大量に廃棄されていく、
それが当たり前のように思われている風景が見られます。
傷ついた家財や道具。
あえて修理まで保護者の方にご紹介するのはかなやま幼稚園工務部はモノを大事にしたいと思っているから。
「もう古いから」と処分する前に、まずは自分で塗りなおしてみる。
時間はかかるし、僕なんかがやっても決して完璧にはできないけれど、でも、そのモノに再び命が宿ったと感じる瞬間があります。
塗装は不思議な行為です。
ただの作業ではなく、そのものの命をもう一度引き出すような、そんな感覚があります。
「直して使う」という、今では少し珍しくなった選択肢。
けれど本当は、”直して使う”ことは、元来とても人間らしい行為だったのではないでしょうか。
大量生産・大量消費の流れは、確かに便利で、効率的で、経済を回してくれるかもしれません。
でも、その影で捨てられていくモノや、忘れられていく手間の尊さを、どこかで見落としてはいないだろうかと。
「もったいない」という言葉は単なる節約精神ではなく、ものに対する敬意や、命あるものへのある種のまなざしのようにも思えます。
「まだ使えるものを大切にする」ことはこの時代の空気に対する、少しの対抗心なのかもしれません。
子どもたちは、大人の手間や姿勢をよく見ています。
「モノを最後まで大切にできる人は、きっと人のことも大切にできる。」
逆もまた、きっとそうです。
たくさんの人と関わらせていただき、人を大切にできる人はモノも粗末には扱わない。
それはきっと、どちらも「目に見えないもの」をちゃんと見ようとする考えが根底にあるから。
壊れかけたもの、古くなったもの、すぐには役に立たないもの。
そうしたモノを「もういらない」と切り捨てるのは簡単です。
でも、「もうちょっとがんばってみようか」と手をかけてみる。
どうしても捨てる時には「ありがとう」と感謝の気持ちを込めてみる。
そんな小さな選択の中に、やさしさや思いやりの芽が宿るきっかけになるのではないかと。
「壊れたら直して使う」「古くなっても工夫して使う」
時間がかかっても、うまくいかなくても、「もう少し一緒に歩いてみよう」という気持ちは、人にもモノにも共通する大切な心のあり方ではないでしょうか。
そんな価値観も、やさしく未来に受け継がれていかれればなと思います。