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かなやま幼稚園ブログ

園のようす

明治製菓へ!🍫

こんにちは!
今回は年長さんの明治製菓坂戸工場の工場見学の様子をお伝えします🍫

さて、本日は明治なるほどファクトリー坂戸(株式会社 明治 坂戸工場)へ工場見学に行ってきました!
坂戸工場は、明治のお菓子づくりを支える工場のひとつで、チョコレートなどを製造している拠点です。
今回は工場見学ツアーの中で、子どもたちは明治の板チョコレートとアポロチョコレートの製造ラインを見学させていただきました。
なんと、全国の明治の板チョコレートは全てこちらで作られているそうです😲
ぜひ遠方に行かれた際には、チョコレートを眺めて坂戸に思いを馳せましょう👀


工場内に入ると、ふわっとチョコレートの香りが広がります。
実際に作っている様子を目の前で見られたり、機械が動きながら製品として形になっていく工程を追えたりして、子どもたちも興味津々でした。
普段食べているお菓子が、どのように作られているのかを体感できるとてもよい機会になりました。

なお、工場内は写真撮影が禁止ですので、今回は見学の前後の様子のみの掲載となります🙇
ぜひご家庭でお子さんに工場見学のお話を聞いてみてください。
印象に残ったことや気づいたことを、自分の言葉で話してくれることと思います。

🍫チョコレートについて
本日の工場見学で学んできたことを(覚えている範囲で!)
保護者のみなさまにもお伝えすべく整理してみました🔍

以下、4つのテーマです。
・チョコレートの語源
・チョコレートの歴史
・カカオが工場に来るまで
・カカオベルト(栽培地帯)について

1. チョコレートの語源
「チョコレート(chocolate)」という語は、一般にスペイン語 chocolate を経由してヨーロッパ諸語に広がった外来語であり、さらにその起点は中南米(メソアメリカ)の先住民言語になるそうです。

2. チョコレートの歴史
チョコレートの歴史は、「中南米での利用」→「ヨーロッパへの伝播」→「産業化による大衆化」という流れになります。

🍫中南米での利用(飲料としてのカカオ)
カカオの利用は中南米の文化圏で古くから行われ、当初は主に飲料として扱われたそうです。
現代の板チョコのような甘い固形食品ではなく、カカオ由来の苦味に香辛料などを加え、用途や場面(栄養・活力の補助や体調に関わる用途、儀礼や宴など)に応じて飲む文化が形成されていました。

また、カカオ豆が価値の高い物品として扱われた(交換手段として用いられた、重要な貢納品になった)という説明も広く見られます。ここは「お菓子」よりも「社会制度・交易・権威」との結びつきが強い段階と言えます。

🍫ヨーロッパへの伝播(砂糖の普及から嗜好品へ)
カカオがヨーロッパに伝わると、位置づけが変化します。
ヨーロッパで広がった大きな要因は砂糖の利用です。
カカオの苦味に砂糖を加えることで嗜好品としての性格が強まり、飲料として上流階級を中心に普及していきます。

当時の「チョコレート」はまだ広く安価な食品ではなく、砂糖と同様に供給構造や労働、交易システムとも関わる高価な嗜好品でした。
歴史的には、嗜好品の普及と産地・流通の拡大は同時進行で進んだようです。

🍫産業化と固形チョコレートの一般化
近代以降、技術革新によってチョコレートは「飲むもの」から「食べるもの」へと拡大します。
技術が発展し、圧搾や精錬、練りの工程や温度管理の品質が向上したため、固形化と品質安定がすすみました。

3. 工場に来るまでにも…
今回見学させていただいた工場に到着するまでにも、原料であるカカオは多くの工程を経ています。
産地側の加工を見てみましょう。

🍫産地側(一次加工:収穫〜乾燥)
・収穫(カカオポッドの採取)
カカオの木に実るカカオポッドを収穫します。
採取の際に樹や花座を傷つけると翌年以降の結実に影響するため、刃物で丁寧に切り取ります。

・開莢(ポッドを割って豆を取り出す)
ポッドを割ると、カカオ豆は白い果肉(パルプ)に包まれた状態で出てきます。
この段階の豆は、一般に「チョコレートらしい香り」が強いわけではなく、果実由来の香気や酸味を想起させる要素を持ちます。

・発酵
取り出した豆を果肉ごと数日発酵させます。
発酵の目的は、果肉を分解することだけではなく、豆の内部に風味の前段階となる成分を形成することにあります。
発酵が不足すると香りが弱くなり、過度になると不快な風味が出やすくなるそうです。

・乾燥(保存性と安定化)
発酵後の豆は乾燥させます。水分を下げることでカビのリスクを抑え、ようやく輸送・保管が可能になります。
乾燥が不足すると保管中に劣化しやすく、過度な乾燥や不均一な乾燥は風味の乱れにつながるそうです。

これらを経て、工場に運ばれて焙煎や圧搾、精製、成型、包装、流通を通して我々の手元にチョコレートが届いています。

4. カカオベルト(栽培地帯)について
カカオは栽培適地が限られる作物です。
一般に、赤道付近の高温多湿で、年間を通じて気温変動が比較的小さく、一定の降雨が見込める地域が適しています。
目安として北緯20度〜南緯20度付近が挙げられ、この帯状の地域が「カカオベルト」と呼ばれます。

生産地が限定されることによる影響もあり、
・世界的に需要が増えても、急に栽培地を広げにくい
・特定地域の天候・病害が供給量に影響しやすい
・収穫量の変動が価格に反映されやすい
といった特徴があります。

さらに病害・気候要因もあります。
カカオは病害の影響を受けやすい作物として知られ、したがって同じ地域に依存するほどリスクが集中します。
また、降雨の変動や高温化など、気候の変化が品質や収量に影響する可能性も指摘されています。

さいごに
チョコレートは
・原料の生産地域が限られる(カカオベルト)
・産地側で発酵・乾燥という重要工程が行われる
・工場側で焙煎・精錬・テンパリングなどの工程を通じて完成する
という特徴を持つ加工食品です。

工場見学で見える製造ラインは、完成度の高い後半工程ですが、チョコレートの場合はその前段階に「発酵」と「乾燥」という品質の土台があり、さらにその前提として「栽培適地が限られる」という地理条件がある食品です。
ここまでをまとめて整理すると、板チョコやアポロといった身近な製品も単なるおやつではなく、農業・技術・流通の連続の上にある食品としてさらに貴重で魅力的な食べ物だと感じられますね。