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かなやま幼稚園ブログ

園のようす

12/15時点)高等学校の進路希望調査

こんにちは!
今回は12/15時点中学校等卒業予定者の進路希望状況調査についてご紹介します✏
※県発表の資料は一番最後にあります!

さて、今回は高校受験のお話です。
ブログ等で高校受験の話題を挙げる幼稚園なんておそらく無いとは思いますが、ぜひご興味のあるご家庭はご覧ください。

幼稚園から高校受験まで、まだまだ先の話のようにも感じますが、卒園してから9年後、受験を感じ始めるのは7年後といったところでしょうか。
最近は受験意識の早期化も起こっており、中学1年生を対象に高校見学(オープンキャンパス)が実施されているところも珍しくありません。

もちろん、いわゆる義務教育は中学校までですので、必ずしも高校受験をすることだけが正しいこととは思いません。
しかし、98.7%の学生が進学を希望するといった数字に表されるように、いずれ園児たちが通る可能性の高い道として、ぜひ保護者のみなさまにもご関心を持っていただければ幸いです。

以下は公表されている数字を基に、少し私見も入ります。
専門家ではありませんので、話半分、参考程度にご覧ください。

今年の数字を読み解くポイントは大きく4つ
・国の”就学支援金”が拡充される(令和8年度~)
・今年は私立希望者が増加
・進学希望が例年と変わらず高いまま
・選択肢が増えた分、進路の考え方も多様になっている
こちらを念頭に置いて進めていきます(`・ω・´)ゞ


1. 県内の公立全日制が“減って”、私立が“増えた”
全体の卒業予定者は62,210人で、前年より338人減。
人口減の流れは継続しています。

そして「配分の変化」が強い傾向が見られました。

<県内全日制(合計):50,056人(前年差 -847)>
内訳
・公立:37,104人(前年差 -2,454、構成比 -4.3ポイント)
・私立:12,812人(前年差 +1,626、構成比 +3.0ポイント)

「公立から私立へ」の流れが、誤差以上に出ていると言えるかと思います。
実は、令和8年度から国の”就学支援金”が拡充されて、いわゆる無償化の傾向が大きくなっています。
したがって、費用の面からも私立高校が選択肢として広がりつつあるのかなと思います。
この傾向はおそらく、次年度以降、就学支援金の認知が広がるにつれて大きくなっていくことかと考察できます。

2. 全体としての“進学の強さ”は相変わらず
高等学校等への進学希望は98.7%で、前年より0.1ポイント上昇しています。
進学希望校未定者を足しても99.1%で前年同率です。
また、就職等希望者は0.2%で同率となっています。

つまり、今年は「進学する/しない」の話ではなく、
「どこに進学するか(公立・私立・県外・通信など)の内訳が動いた年とも言えます。

3. 県外志向が増えている
全日制のうち県外希望は4,923人で、前年差 +719人。
割合も上がっています(県内割合が91.0%に低下、県外が9.0%に上昇)。

これは私立へのシフトと相性がいい動きとも取れます。
「私立=県内」とは限らないため、東京方面への通学を選択肢に入れる家庭が増えると、県外比率は自然に上がるということですね。
これも高校教育の無償化の影響を受けていると言えるかと思います。

4. 増え続けた通信制が落ち着いた
保護者のみなさんの世代よりも実は通信制希望者がかなり多くなってきていて、
通信制希望は4,077人(前年差 -93)、割合は6.6%(-0.1ポイント)となりました。
ここ数年の希望者の推移を見ていくと、
R1(2019)1,945
R2 2,414
R3 2,894
R4 3,406
R5 3,822
R6 4,170
R7 4,077
という感じで、数年スパンでは大きく伸びて、今年は少しだけ下がっています。
つまり、「伸びっぱなしが一度落ち着いた」という感じですね。

5. 公立全日制の平均倍率は1.07倍
県内公立全日制は、内部進学者を除いた進学希望者が36,867人で、募集人員34,600人に対して倍率1.07倍。
前年より0.05ポイント低下しています。

この倍率には“二面性”があり、
「平均で見ると、全体は少し低め」
「しかし、人気校は相変わらず高い」

報道発表資料の「倍率が高い学校」だと、普通科は市立浦和 2.35、川口市立 2.17、市立川越 2.04、大宮 1.97…のように、倍率上位高はきっちりと高い様子が見られます。

6. 今回のまとめ
・進学率は高止まり(ほぼ全員進学)
・県内公立全日制が減り、私立が増えた
・県外志向が上がり、選択肢が広がっている
・通信制は長期増の流れの中で今年は踊り場
・公立倍率は平均では少し緩むが、上位校は高倍率を維持し、二極化が強い

総じて言えることは今年は国の”就学支援金”が拡充され、私立高校という”選択肢が広がった”ことが大きなポイントかなと思います。
選択肢が広くなったことで、公立一本の一発勝負から、私立・県外・通信も含めて、学生さんそれぞれに合う道筋を組む時代になってきているのかなあと。


考に…
おそらくあっているかと思いますが、自分でソートしたのであんまりあてにしないでください。
・公立:希望倍率 上位20(資料どおりの倍率ランキング)
・私立:進学希望者数 上位20(倍率の代替として“人気上位”)

■県内公立(全日制)希望倍率 上位20校

順位 学校名 学科等 募集人員 希望者数(計) 希望倍率 前年同期倍率 前年差(倍率)
1 さいたま市立浦和 普通 240 563 2.35 2.36 -0.01
2 川口市立 普通 240 521 2.17 2.43 -0.26
3 川越市立川越 普通 140 286 2.04 2.24 -0.20
4 大宮 普通 318 626 1.97 1.76 +0.21
5 上尾 普通 238 445 1.87 2.05 -0.18
6 さいたま市立浦和南 普通 320 582 1.82 1.85 -0.03
7 芸術総合 美術 40 71 1.78 1.55 +0.23
8 浦和西 普通 358 611 1.71 1.79 -0.08
9 大宮 理数 40 68 1.70 1.65 +0.05
10 越谷南 普通 318 524 1.65 1.84 -0.19
11 所沢 普通 358 557 1.56 1.44 +0.12
12 さいたま市立大宮北 普通 280 435 1.55 1.73 -0.18
13 新座総合技術 食物調理 40 62 1.55 1.30 +0.25
14 所沢北 理数 40 62 1.55 1.88 -0.33
15 川口市立 スポーツ科学コース 80 123 1.54 1.54 ±0.00
16 熊谷工業 情報技術 40 61 1.53 1.45 +0.08
17 越ケ谷 普通 318 477 1.50 1.54 -0.04
18 川越工業 建築 40 59 1.48 1.38 +0.10
19 所沢北 普通 318 466 1.47 1.32 +0.15
20 川越市立川越 国際経済 70 102 1.46 1.54 -0.08

相変わらず、市立高校の人気の高さ、一部専門学科の強さも見受けられますね。
ここに載っていない学校の中には進学実績だけで言えば、「なぜこんなに倍率が低いのか」と思うほどかなりお得な倍率になっている学校もあるのですが、時勢というか流行というか難しいところですね。

県内私立(全日制)進学希望者数 上位20校
私立高校は、併願者もいたりして名目倍率と実効倍率に乖離があるので、細かい言及は避けて”希望者数”順でご紹介します。

順位 学校名 希望者数(計) 前年同期(計) 前年差(人数)
1 浦和実業学園 640 536 +104
2 叡明 590 317 +273
3 埼玉栄 576 550 +26
4 星野 528 439 +89
5 浦和学院 487 456 +31
6 東京農業大学第三 411 321 +90
7 西武学園文理 406 526 -120
8 山村学園 392 223 +169
9 大宮開成 378 219 +159
10 昌平 372 287 +85
11 開智 366 397 -31
12 栄東 359 350 +9
13 花咲徳栄 342 288 +54
14 秀明英光 314 202 +112
15 立教新座 307 289 +18
16 春日部共栄 296 294 +2
17 西武台 294 196 +98
18 早稲田大学本庄 284 298 -14
19 川越東 282 245 +37
20 武南 282 287 -5

私立高校においては、大きく人数を伸ばした学校が見受けられるところが特徴的ですね。


立高校って人気なのよねってお話
さて、ここからは趣味の世界というか受験界隈ならではのお話です。
以前から市立高校って人気が絶えないんですよね。
受験としては”公立受験”として、県立高校と市立高校は一緒の試験を同日に行いますので、差異が見えづらいのですが。

公立高校と言っても、国立高校、県立高校、市立高校とありまして(厳密にはもっとあるけど)、大きな違いとしては設置者=財源(費用の出元)なんですね。
もちろん国立高校は国からの財源ですし、県立高校は埼玉県、市立高校は市町村と。

となると、何が起こってくるかというと、市立高校は特に市町村の意向、ひいては地域の看板として特色が出やすいという特徴が顕れるのです。
現に「偏差値的に尖っている」「国際経済科のような珍しいコースがある」「将来の研究者を輩出する」のような独自のテーマを掲げている高校が多数あります。
それが巡り巡って人気につながると。

そして、人気度のお話に戻りますが
たとえば今回(12/15時点)の希望倍率だと、
・さいたま市立浦和(普通) 募集240に対して希望563で2.35倍
・川口市立(普通) 募集240に対して希望521で2.17倍
・川越市立川越(普通) 募集140に対して希望286で2.04倍
みたいに、市立高校が上位に出てきます。

ということで、以下は一般的に市立高校が人気(倍率が高い)といわれる理由をいくつか挙げてみます。

シンプルに供給が少ない(倍率が上がりやすい)
元も子もないような話ですが、市立高校は県立と比べると数が少ないです。
見方を変えればレア枠とも言えますね。

しかも募集人員が意外とコンパクトな場合があります。
先程の例だと、
・市立浦和 普通 240
・川口市立 普通 240
・市立川越 普通 140
つまり、希望者が集まった時に倍率が跳ねやすい定員設定になっています。
「中身」も人気の理由ではありますが、倍率の上がりやすさはまず募集の少なさが効いていますね。

市が持つ“看板校”になっている
市立はその自治体にとって「教育の顔」になりやすいということですね。
県立はそもそも数を多くして、地域で役割分担が分散しています。
一方、市立は「市としてここに力を入れる」という象徴になりやすく、独自路線の方針を掲げられることが特徴ですね。

特色が尖っている
市立の強さはここにあるのではないでしょうか。
言い方を変えれば分かりやすい「志願理由」がある。

例で言うと、
・川口市立のスポーツ科学コース
スポーツで全国大会等を目指しつつ、文武両道で大学進学も狙う、というコンセプトが明記されています。
さらに入学者選抜でも、調査書の比重をやや高くして、面接も実施する、と学校側が説明していますね。

・川越市立川越の国際経済科
埼玉県で唯一本校が設置、という唯一性が明言されています。
唯一の売り文句はとても強いですね。
お店でも“ここだけ”って書いてあったら、ちょっと入ってみたくなるのと同じですかね。

・市立浦和は進学実績で
学校サイトで大学入試合格者の資料を公開していて、たとえば2025年度の最終版には東京大学の合格者数なども載っています。
こういった進学実績を大事にしたいご家庭から支持を受ける市立学校さんもあると。

こういう尖った特色は、私立が得意に見える分野ですが、市立高校が実施していると「公立の雰囲気+私立っぽい特色」になって独特の魅力になっています。

“制度上の扱い”が分かりやすい(同じ公立として受けられる)
先程も少しご紹介しましたが、埼玉の公立入試の手続きでも、市立高校が普通に一緒に扱われていることが県教委のQ&Aにも書かれています。
学生さんや保護者の方からすると「市立は特殊で難しい」ではなく「公立の一種」として理解できるため、受験に向けて動きやすいですね。

さいごに
ということで、最後は市立高校の倍率を紹介して終わりです。
年度内にもう一回くらい高校受験回があるかもしれませんが、ご興味ありましたらぜひご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございます。

設置 学校名 学科・コース 募集人員 希望者数(計) 希望倍率 前年同期倍率
さいたま市 さいたま市立浦和 普通 240 563 2.35 2.36
さいたま市 さいたま市立浦和南 普通 320 582 1.82 1.85
さいたま市 さいたま市立大宮北 普通 280 435 1.55 1.73
さいたま市 さいたま市立大宮北 理数 40 51 1.28 2.05
川口市 川口市立 普通 240 521 2.17 2.43
川口市 川口市立 理数 40 47 1.18 1.10
川口市 川口市立 スポーツ科学コース 80 123 1.54 1.54
川越市 川越市立川越 普通 140 286 2.04 2.24
川越市 川越市立川越 国際経済 70 102 1.46 1.54
川越市 川越市立川越 情報処理 70 67 0.96 1.24