20歳になったら
こんにちは!
今回は年長さんの制作の様子についてお伝えします📸
さて、この時期年長さんは将来20歳になったときに開ける製作のタイムカプセルを作ります✂
将来、なにになりたいかを絵に描いたり、手形と足形を取る制作を行います
15年後、開ける瞬間が今から楽しみです☺

将来、何になりたい?
今日は子どもたちが「将来、○○になりたいな」というテーマで絵を描きました。
クレヨンを握る手に迷いがなくて、紙の上にすっと線が伸びていく子もいれば、「うーん」と考え込んでから、一つずつ丁寧に描き足していく子もいました。
どちらもいいなと思います。
思い浮かぶ速さも、言葉にする順番も、その子らしさの一部です。
■絵の中に、その子の「いま」が入っている
「ケーキやさん」「おいしゃさん」「しょうぼうし」「ようちえんのせんせい」のように、よく耳にするものからその子の好きがそのまま飛び出したものもありました。
面白いのは、同じ職業の絵でも、描かれる場面が全然違う子がいることです。
自分の姿を描く子もいれば、「ここで○○する」「こんなものを○○する」と、働いている場所や対象物まで入れて描く子もいる。
将来の話をしているようで、実はその子が今どんなものを見て、何に心が動いているかも絵の中にちゃんと出ているのかなあと。
■夢を持つことは、未来のためだけじゃない
「夢」や「将来の目標」というと、どうしても大人は、将来に役立つかどうか、現実的かどうか、という目線で見たくなります。
でも、幼児期の夢は、将来の進路を決めるためのものというより、今日の心を動かしたものに名前をつける、という意味合いもはらんでいます。
夢があると、子どもは見ている世界が変わります。
たとえば、消防車が前より気になるようになったり、お医者さんごっこが前より真剣になったり、絵本の読み方が変わったりします。
夢は、未来のためのものでもありつつ、いま生きている毎日を豊かにする材料でもあります。
そしてもうひとつ思うのは、夢は変わっていいのではないかということ。
途中で「やっぱりこっちがいい」と思うのは、飽きたのではなく、世界が広がったということ。
広がったぶん、選べる景色が増えた、ということだと思います。
■否定しない方が面白くないですか
子どもが「これになりたい」と言ったとき、大人はつい現実の話をしたくなります。
ただ、そこで最初から否定してしまうのは、もったいない気がします。
否定しない方が、面白くないですか。
聞いている限り人生は、想像どおりに進むことの方が少ないです。
僕も、子どもの頃どころか大人になる寸前まで、今のような仕事をしているとは全く思っていませんでした。
そもそも先生と言われるほど人間はできていないし、大別すれば先生という職業には向いている人間ではありません。
もっと別のことをしていると思っていたし、今だって「自分がこの立場で、毎日の園のことを考えている」というのが、どこか不思議な感じがしています。
それでも大人にはなれるし、子どもたちの成長や保護者のみなさまとの関わりを心から嬉しく思っています。
夢がそのまま職業にならなくてもいいし、途中で形が変わってもいい。
でも、その夢を口にした瞬間の熱量や、その後に生まれる好奇心は、その子の中にちゃんと残ります。
「それ、いいね」で一度受け取って、
「どこが好きなの」
「どんなところがかっこいいの」
と聞いてみるだけで、話がぐっと広がります。
夢を現実に引き戻すより、少し広げてあげる方が、子どもはのびのび考えられる気がします。
■決めることより、ふくらませること
大人はつい、「本当にそれになれるかな」とか「向いてるかな」と考えがちです。
でも、幼稚園のこの時期の「なりたい」は、将来の進路を決める宣言というより、憧れや好奇心に名前をつける作業に近い気がします。
だから、「それいいね」で終わらせずに、もう一歩だけ広げてあげると、さらに子どもの世界がふくらみます。
たとえば
・どうしてそれになりたいと思ったの?
・そのお仕事で、いちばん好きなところはどこ?
・そこで誰を笑顔にしたい?
こんな問いかけは、正解探しではなく、その子の気持ちを一緒に眺めるためのものです。
■夢の絵は、家族の会話のきっかけになる
今回の絵は、「あなたは今、何が好きなの?」を聞けるきっかけになることと思います。
大人が思う立派さや現実性よりも、子どもが何に胸を躍らせたか、その瞬間に価値があります。
もしおうちで話す時間があれば、評価より先に、「ここ、いいね」「この色、好きなんだね」と、まず受け取ってあげてください。
子どもは、自分の気持ちを安心して話せると、考えがどんどん育っていきます。
■おわりに
子どもたちの絵には、まだ言葉になりきらない気持ちがたくさん入っています。
今日の「なりたい」は、明日の「やってみたい」につながっていきます。
子どもたちの興味の芽を見逃さないように、日々の遊びや活動の中でそっと手助けしていければと思います。
そして、もし将来「幼稚園の先生になりたい」と思ってくれた子がいたら……
そのときはぜひ、お声がけくださいね☺