- KANAYAMA BLOG -

かなやま幼稚園ブログ

園のようす

外遊びのようす📸

こんにちは!
今回は外遊びの様子をお伝えします📸

さて、だんだんと日差しの強い日も増えてきましたが
子どもたちは園庭で元気いっぱいに遊んでいます🌞


本編はここまでなので、後はお時間のある方だけお付き合いください🙇


年のGWね
さて、書いていてなんですが、どこのどなたが興味あるのかといったところではありますので
早々にそっ閉じしていただいて結構です、、、笑

きっかけとしては保護者の方々から連休中のお休みについてお気遣いのお声を多くいただいたのと、
何をしていたか気になるというお声がけもいただいたので、少々ご紹介します

今回は大きなできごととして、江戸切子の工房に伺いましたのでそちらをご紹介させていただければと思います
(あとは西洋美術館に行ったのと、投稿でイベントを見かけて蔦屋家電に行ったくらい)

こんな感じで適当に休んでるので安心してください😏
お気遣いいただきありがとうございます!

チュルリョーニスの作品は、絵画と音楽をまたぐ異能の芸術といった感じでした


戸切子の工房へ
あるところで偶然のご縁があり、お声がけをいただきましてこの連休で江戸切子の工房を見せていただくというとても貴重な経験をしました。

江戸切子というと、涼しげなガラスの器や、細かな文様が入った美しいグラスを思い浮かべる方も多いかもしれません。
これまでは完成した作品として目にすることしかありませんでしたが、今回はその美しさが生まれる場所に伺い、作り手の方から直接お話を聞かせていただきました。

工房には、お店で完成品を見るだけでは分からないことがたくさんあります。
道具があり、専用の機械があり、作業の跡があり、一つの作品が完成するまでの時間の積み重ねを感じます。
並んでいる切子を見ていると、つい「きれいだな」と一瞬で受け取ってしまいますが、その奥には、細かな工程と技術、そして作り手の判断があることを感じました。

伝統工芸士という存在
今回お話を伺った方は、伝統工芸士として認定されている職人の方です。

伝統工芸士とは、長年にわたり伝統的工芸品の制作に携わり、高度な技術と知識を認められた方に与えられる称号です。
認定には、原則として12年以上の実務経験に加え、実技・知識・面接の試験に合格する必要があるとされています。
さらに、伝統工芸士は、伝統的工芸品の製造に携わる作り手の中でも、全体の1割ほどに限られる存在とされています。
全国でも約3,200名ほどしかおらず、まさに職人の中でも特に高度な技術と知識を認められた方です。

つまり、単に「上手に作れる人」というだけではありません。
その工芸の技術や素材への理解、歴史、受け継がれてきた技法、そして作り手としての姿勢まで裏付けされた職人さんでもあります。
目の前で伺う一つひとつの言葉にも、とても重みがありました。

江戸切子の魅力
江戸切子の魅力は、ただ華やかであることだけではありません。

色の重なり、光の入り方、文様の細かさ、そして見る角度によって変わる表情。
ひとつのグラスの中に、見る楽しさと使う楽しさが同時にあります。

江戸切子は、日々の暮らしの中で使う器でありながら、東京を代表する伝統的工芸品でもあります。
実用品であると同時に、光や文様、手仕事の技術を味わうことのできる工芸品でもあるところに、大きな魅力が感じられます。

同じものは二つとない
今回、特に印象に残ったのは、同じように見える作品でも、完全に同じものは二つとないということです。

江戸切子は、職人さんが一つひとつ手作業で文様を入れていきます。
削りの深さや線の表情には、それぞれわずかな違いがあります。
さらに、加工される前のガラスそのものにも個体差があります。

色の入り方、厚み、わずかな揺らぎ。
よく見させていただくと、同じ色、同じ形、同じ文様に見えるものでも、よく見るとそれぞれに違った表情があります。

つまり江戸切子は、手仕事だから一点物であるだけでなく、ガラスそのものの個性と、職人さんの技術が重なって生まれる一点物なのだと感じました。
この「同じものは二つとない」というところにも大きな魅力があるのではないでしょうか。

手仕事ならではの豊かさ
もちろん大量生産されたものには、大量生産されたものの良さがあります。
形がそろっていて、使いやすく、価格も安定しています。
日々の暮らしの中で、私たちはそうしたものに助けられています。

一方で、手仕事の品には、少し違った魅力があります。
完全に均一ではないからこそ、そこに表情や職人さんの感性が刻まれる。
わずかな揺らぎがあるからこそ、手に取ったときに「これはこれ」と感じられる。
工業製品の正確さとは別のところに、人の手が入ったものならではの豊かさがあることをあらためて感じました。

世に出すものへの基準
そして、工房でさらに衝撃を受けたのが、作り手の方の基準の高さでした。
今回は無理を聞いていただき、「製品としては出せないもの」を見せていただきました。
私の目には「これも十分に素敵なのでは」と思えるようなものでも、職人さんの基準では、製品として世に出さないものがあるそうです。

もちろん、そこには技術的な判断もあるのだと思います。
けれど、お話を伺っていると、単に傷があるかどうか、形がきれいかどうかという話だけではありません。

その作品が、江戸切子として美しいか。
切子らしさがあるか。
そして、品の良さを備えているか。

そうした目には見えにくい部分にまで、非常に高い基準を持って向き合っていることを教えていただきました。
美しいものを作れるだけでも、十分にすごいことです。
しかし、美しいものとして世に出してよいかを見極めることは、さらにすごいことなのだと思います。

僕の目には十分に魅力的に見えるものでも、作り手としては見送る。
その判断には、技術だけではなく、江戸切子という伝統を守ることや、作品に対する真摯さが表れているように感じました。

尊敬すべき姿勢
何を作るか。
どこまで手をかけるか。
そして、何を世に出すか。

その一つひとつの判断に、伝統工芸士さんとしての姿があるのだと思います。
これは、どのような仕事をする上でも尊敬すべき姿勢だと感じました。
人の目には十分に見えるものでも、自分の基準ではまだ世に出さない。
妥協せず、品位を守り、長く残るものとして恥ずかしくないものを届ける。
その静かな厳しさに、職人さんとしての凄みを感じました。

使われて、作品は完成する
また、いただいたお話の中で「お客様に使っていただいた瞬間に作品は完成する」という考え方も印象的でした。
飾って眺めるだけでも美しいものですが、グラスであれば、やはり飲み物を注ぎ、手に取り、日々の時間の中で使われていくことで、その作品の役割が始まるのかもしれません。

光の入り方が変わり、飲み物の色が重なり、手に持ったときの感覚が加わる。
棚の中や箱の中にあるときとは違い、暮らしの中に入った瞬間に、そのものの表情が完成する。
特別な日だけでなく、日常の中で使ってみる。
ものは使うことで完成するというのが真理なのかもしれません。

こういう仕事がある
今回工房へ訪問させていただき、子どもたちにも「世の中にはこういう仕事がある」ということも伝えられたらなと感じました。
きれいな切子も、最初からきれいな形でそこにあるわけではありません。
素材があり、道具があり、そこに人の手と時間が重なって、ひとつの作品になっていきます。

子どもたちが将来の仕事を考えるのは、まだずっと先のことかもしれません。
しかし、世の中には本当にさまざまな仕事があります。
伝統を受け継ぐ仕事、美しいものを作る仕事、使う人のことを考えながら形にしていく仕事。
そうした仕事の存在を知ることで、子どもたちの世界はもっと広がっていくように思いました。

日々の生活の中でも、ものを大切にすること、作ってくれた人に思いを向けること、身の回りのものに関心を持つことは、大切にしたいことです。

工房で見たもの、感じたこと
今回の訪問では、江戸切子の美しさだけでなく、そこに至るまでの手間や、作り手の考え方にも触れさせていただきました。

完成品を見るだけでは分からないことがあります。
実際に足を運び、話を聞き、ものが生まれる場所の空気に触れることで、見え方が変わることがあります。

華やかな文様の奥にある、地道な手仕事。
均一ではないからこそ生まれる、一点物の魅力。
そして、世に出すものへの高い基準。

それらに触れる中で、自身の仕事についても考える時間になりました。
もちろん、江戸切子の伝統工芸と、幼稚園の仕事をそのまま重ねることはできません。
しかし、目の前の仕事にどこまで丁寧に向き合うか、見えない部分にどれだけ手をかけるか、自分たちの基準をどこに置くかという点では、学ぶべきことが多くあります。

幼稚園の仕事にも、外からは見えにくい部分がたくさんあります。
工房で感じたのは、「美しく見えるもの」の裏側には、必ずそれを支える姿勢があるということでした。
自分の目には十分に見えても、作り手としてはまだ世に出さない。
切子らしさや品の良さを守るために、最後まで基準を下げない。
その厳しさは、どの仕事にも通じるものだと思います。

今回、江戸切子の工房で見せていただいたものは、単に美しい工芸品だけではありませんでした。
ものをつくることへの誠実さ。
受け継がれてきたものを大切にする姿勢。
自分の仕事に対して基準を持ち続けることの大切さ。

ゴールデンウィークのひとときにこうした伝統工芸の世界に触れることができたのは、とても貴重な時間でした。
江戸切子から、ものを選ぶこと、使うこと、長く大切にすること、そして日々の仕事にどのような姿勢で向き合うかを、あらためて考える時間になりました。

この度はお時間をいただきまして誠にありがとうございました!