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かなやま幼稚園ブログ

園のようす

高校生活と大学受験

校生活と大学受験
先日、この春に高校生になった卒園児と会った際に進路についてお話する機会がありました。
そこで、僕一人だと専門的な部分まで十分にお話しすることが難しいため、今回は進路指導の専門の方にご協力いただき、文系・理系の選び方、大学受験の仕組み、学校の成績の大切さ、資格や検定の活用、予備校や塾の選び方などについて、お話を伺いました。

高校や中学校等の教育機関で講演や講師、進路指導を行う方が、今回はかなやま幼稚園のためにとお話をしてくださいました。
(おねがい!🙏🏼🥺ってしたら来てくれました)
ぜひお時間、ご興味のある方はご一読ください。

高校生活が始まると、授業、定期試験、部活動、学校行事など、目の前のことで忙しくなっていきます。
その一方で、文系・理系の選択や大学受験、将来の職業についても、少しずつ考えていく時期に入っていきます。
その中での、高校生が迷いやすいポイント、やっておいた方がいいこと、考えておいた方がいいことについてなどのお話です。

(身長2m)

最初に
毎回になりますが、幼稚園のブログで大学受験や進路の話をすることに、違和感や意外さを感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

幼児期の子どもたちにとって大切なのは、毎日の遊びや生活の中で、心と体をのびのび育てていくことです。
友だちと関わり、先生と関わり、さまざまな経験を重ねながら、自分の世界を少しずつ広げていく。
それが幼稚園で大切な時間です。
ですから、幼稚園の段階で進路や受験を意識させる必要はありません。

しかし、幼稚園を卒園した子どもたちは、その後もそれぞれの場所で成長していきます。
小学生になり、中学生になり、高校生になり、やがて自分の進路や将来について考える時期を迎えます。
僕は、卒園したらそこで終わり、という立場には立ちたくないと考えています。

もちろん、卒園後のすべてに関わることはできません。
それぞれの学校で学び、それぞれのご家庭で支えられながら、子どもたちは自分の道を歩んでいきます。

その中で、卒園児の保護者の方とお会いした際に出るお話の中で、
「自分にもう少し知識があれば」「もっと早く進路について興味を持っておけばよかった」
と素直に、率直にお話しくださることがあります。

これは決して、過去を責めるような話ではありません。
進路や受験の仕組みは、そもそも複雑ですし、情報にアクセスしづらい。
自分自身がその時期を迎えてから初めて見えてくることも多いものです。
だからこそ、子どもたちには、焦るためではなく、慌てずに考えられるようにするために、少し早い段階で必要
知識に触れる機会があってもよいのではないかと感じています。

今は、まだ必要ない話かもしれません。
すぐには興味を持てない話もあるかもしれません。
実際に進路について考えるのは、もう少し先のことかもしれません。

それでも、いつか進路や将来について考える場面で、
「あのとき、あの人がこんなことを言っていたな」
と、ふと思い出していただくことがあるかもしれません。

その小さな記憶が、選択に迷ったときの助けになったり、調べてみようと思うきっかけになったり、自分の道を考える入口になったりするのであれば、それだけでも意味のあることだと思います。

今回の内容は、早くから受験を意識させるためのものではありません。
将来を急いで決めるためのものでもありません。

早く決めるためではなく、慌てずに考えられるようにするために。
可能性を狭めるためではなく、振り幅を大きく持てるようにするために。
そのような思いから、今回、進路について考える内容をお届けします。

早く決めるためではなく、選択肢を広げるために
今回のお話は、高校に入学して間もない1年生の1学期を想定した内容です。
高校生活が始まったばかりの時期は、まず新しい環境に慣れることが大切です。
友人関係、授業、部活動、学校行事など、目の前の生活を一つひとつ経験していく時期でもあります。

そのため、すぐに将来の進路を決めなければならない、ということではありません。
ただ、進路に関する知識は、早く持っておいて困るものではありません。
むしろ、早い段階で大学受験の仕組みや文系・理系の選び方、学校の成績の大切さ、資格や検定の活用方法などを知っておくことで、後から進路を考えるときの選択肢を広く持つことができます。

専門的な観点で言うと、本来であれば、中学2年生の夏頃にこうした知識が少しでもあれば、高校選びそのものの見方も変わってくるかもしれません。

たとえば、その高校では一般受験に力を入れているのか。
推薦型の入試を利用する生徒が多いのか。
文系・理系の選択はどの時期に行うのか。
進路先はどこが多いのか。
部活動と勉強の両立はしやすいのか。

こうしたことを知っていると、高校を選ぶときにも、単に偏差値や通いやすさだけではなく、その先の進路まで見据えて考えることができます。

もちろん、中学生の段階で将来を決めきる必要はありません。
高校1年生の段階でも、まだ夢や目標がはっきりしていなくて当然です。
大切なのは、早く決めることではなく、後から考えたときに動ける幅を残しておくことです。

進路についての知識を早めに持っておくことは、子どもたちを急かすためではありません。
むしろ、将来の選択肢を狭めず、自分に合った道を考えるための土台になります。

今回のお話も、早く結論を出すためのものではなく、これからの高校生活の中で、自分の進路を少しずつ考えていくためのきっかけとなるものでした。

文系・理系の選び方
文系・理系の選択については、単に「この科目が得意だから」「この科目が苦手だから」という理由だけで決めるのではなく、将来どのような分野に関心があるのか、どのような仕事に向かっていきたいのかを考えながら判断することが大切だというお話がありました。

まだ将来の夢がはっきり決まっていない場合でも、興味のあること、好きなこと、反対に自分には合わないと感じることなどを手がかりにしながら、少しずつ進路を考えていくことができます。

また、文転、理転については一度選択したあとに変更することが難しい場合もあります。
特に、履修していない科目があると、後から進路を変更するときに負担が大きくなることがあります。
そのため、「大変そうだから避ける」「今の得意不得意だけで決める」というよりも、将来の可能性を残すためにはどう考えればよいか、早めに情報を集めておくことが大切だというお話でした。

将来の職業から考える進路
進路を考えるうえでは、「大学に入ること」だけを目標にするのではなく、その先にどのような学びや仕事があるのかを考えることも大切です。
職業によっては、大学で学ぶ分野や取得が必要な資格が関わってくる場合があります。
そのため、やりたい仕事や興味のある分野から逆算して、必要な学部や科目を考える視点が必要になります。

また、仕事への関わり方は一つではありません。
たとえば、ある分野に興味がある場合でも、その中心で活動する道もあれば、それを支える仕事として関わる道もあります。

今回の相談では、本人の興味や将来やってみたいことをもとに、大学や学部だけでなく、その分野に関わるさまざまな仕事についても考えられるという発見がありました。

一つの夢や関心を、一つの進路だけに限定するのではなく、いろいろな関わり方や選択肢があることを知る機会にもなりました。

大学受験のさまざまな方法
大学受験には、一般受験だけでなく、学校推薦型選抜、総合型選抜、指定校推薦、共通テスト利用など、さまざまな方法があります。
どの受験方式を考えるかによって、高校生活の中で意識しておくべきことも変わってきます。

特定の学部や職業、資格など、はっきりとした目標がある場合は、その目標に合わせて必要な科目や受験方式を早めに確認しておく必要があります。
資格が必要な仕事や、専門的な学部への進学を考える場合には、文系・理系の選択や高校で履修する科目が、その後の進路に大きく関わることもあります。

一方で、まだ将来の目標がはっきり決まっていない場合でも、早い段階から受験の仕組みを知っておくことで、後から進路を考えるときの選択肢を広く持つことができます。

「高3になってから頑張ればよい」ということではなく、高校1年生の早い段階から学校の勉強を大切にしておくことで、将来の選択肢が広がります。

高校生活の最初の定期試験から、すでにその後の進路につながっているという意識を持つことが大切だというお話もありました。

学校生活と成績の大切さ
進路を考えるうえでは、学校生活を大切にすることも重要です。

日々の授業や定期試験、提出物、生活態度などは、本人の学びの基礎になるだけでなく、進路選択にも関わってくる場合があります。
特に推薦型の入試では、高校での成績や学校での取り組みが重要になります。
そのため、早い段階から学校の勉強を丁寧に積み重ねていくことが、将来の選択肢を広げることにつながります。

また、進路について考えるときには、学校の進路指導室を活用し、必要な情報を早めに集めることも大切です。
高校には、高校ごとの進路指導の特色があります。
一般受験を中心に考える生徒が多い学校もあれば、推薦型の入試を活用する生徒が多い学校もあります。
自分が通う高校ではどのような進路指導が行われているのか、どのような情報を得られるのかを知っておくことも、進路を考えるうえで大切なことです。

資格や検定の活用
英検などの資格や検定についても、お話がありました。
資格や検定は、単に持っていればよいというものではなく、大学受験や進路の中でどのように活用できるかを知っておくことが大切です。

大学や学部、受験方式によっては、英語資格が出願条件や評価の一部として扱われることもあります。
そのため、自分の進路や志望校に対して、どの時期にどの程度の力をつけておく必要があるのかを考えながら、計画的に取り組んでいくことが大切だというお話でした。

資格や検定は、ただ取得することだけが目的ではありません。
それをどのように自分の進路につなげていくのかを考えることで、学習の意味もより具体的になります。

予備校や塾の選び方
予備校や塾の選び方についても、本人の目標や学習状況によって合う形は異なります。
大学受験を見据えて学力を伸ばしていきたい場合、学校の授業や定期試験に合わせて学びたい場合、部活動と両立したい場合など、それぞれに合った学び方があります。

集団授業、個別指導、映像授業、オンライン授業など、学び方にもいろいろな形があります。
時間の使い方や本人の性格、現在の学力、志望する進路によって、合う方法は変わってきます。

また、予備校を選ぶ際には、単に多くの講座を受けることだけを考えるのではなく、本人の将来の目標に向けて、どのような学習が必要なのかを一緒に考えてくれるかどうかも大切です。

受験に向けた勉強時間は限られています。
そのため、必要な科目を見極め、自分が本当に力を入れたい勉強に時間を割くことが重要になります。
不安だからといって、あれもこれもと講座を増やすのではなく、本人の目標や受験方式に合わせて、何に時間を使うべきかを考えることが大切です。

予備校や塾は、ただ授業を受ける場所ではなく、進路に向けた学習の進め方を相談できる場所でもあります。
本人に合った学習計画を一緒に考え、必要な科目や学び方を提案してくれる環境を選ぶことが、受験に向けた大きな支えになります。

受講する科目の考え方
すべての科目を同じように予備校で受ければよいというものではありません。
自分で学習を進められる科目と、先生の指導を受けた方がよい科目を考えることも大切です。

限られた時間の中で、どこに力を入れるか。
どの科目に重点を置くか。
どのような学習方法が本人に合っているか。

こうしたことを考えながら、受験に向けた学習計画を立てていくことが大切だというお話がありました。
受験勉強では、時間の使い方がとても重要になります。
自分で取り組める部分は自分で進め、必要なところで先生の力を借りる。
そのように考えることで、より効率よく学習を進めることができます。

本人・保護者・学校・予備校で考える進路
進路を考えるときには、本人だけでなく、保護者の方、学校の先生、必要に応じて塾や予備校の先生など、さまざまな人と相談しながら進めていくことが大切です。
今回は3者ではなく、4者の協力が不可欠なのだというお話が印象的でした。

受験に向けて予備校に通い始めると、どうしても予備校の比重が大きくなってしまうことがあります。
しかし、大学受験においても学校の存在も大切なのです。
一般受験を考えている場合でも、学校の調査書が必要になることがありますし、特に推薦型の入試を考える場合には、日々の定期試験や評定が大きく関わってきます。
その点で、学校も交えた4者での伴走が重要になってくるという、そして学校を大事にする予備校を選びたいというお話がありました。

また、高校生になると、本人の考えと保護者の方の考えが少しずつ違ってくることもあります。
保護者の方が子どもの将来を思い、いろいろなことを心配されるのは自然なことです。
一方で、本人にも本人なりの思いや考えがあります。
だからこそ、本人の思いを大切にしながら、周囲の大人が必要な情報を伝え、選択肢を一緒に考えていくことが大切だと感じます。

進路は一人で抱え込むものではなく、いろいろな人と相談しながら考えていくものです。
学校、家庭、そして必要に応じて塾や予備校など、複数の立場と協同することで、よりよい進路に進むことができます。

好きなことを将来につなげる
今回の進路相談は、単に受験の仕組みを知るだけではなく、自分の将来について少し具体的に考える時間にもなりました。
「好きなこと」や「興味のあること」を出発点にしながら、それを大学や学部、職業、受験科目、資格などへつなげて考えていく。

そのように考えることで、進路は漠然としたものではなく、少しずつ具体的なものになっていきます。また、好きなことをそのまま一つの職業に結びつけるだけではなく、その分野にどのような関わり方があるのかを知ることも大切です。

表に立つ仕事もあれば、支える仕事もあります。
専門的に学ぶ道もあれば、大学生活の中で活動を続けながら関わっていく道もあります。
本人の関心を大切にしながら、現実的な選択肢も広げていくことの大切さを感じる時間となりました。

卒園後も続くつながり
幼稚園を卒園した子どもたちが、それぞれの場所で成長し、進路や将来について考える年齢になっていることに、時間の流れを感じます。
在園中とは違った形ではありますが、卒園後もこうして子どもたちの成長に少しでも関われることを、うれしく思います。
幼稚園で過ごした時間は、子どもたちの長い人生の中では、ほんの始まりの時期かもしれません。
しかし、その始まりの時期に関わった場所として、卒園後も折にふれて成長を見守ることができるのは、本当にありがたいことです。

もしかしたら今はまだ、すべての話が必要なものとして届かないかもしれません。
しかし、いつか進路に迷ったとき、将来について考えたときに、今回の話の一部をふと思い出してくれることがあれば、それだけでも大きな意味があると思います。
これからも、それぞれの道で頑張る卒園児の皆さんを応援しています。

お話を伺って感じたこと
今回お話を伺って、特に凄みを感じたのは、進路指導を専門にされている方でありながら、単に「どの学校へ進むか」「どの大学を目指すか」という話だけにとどまらなかったことです。

もちろん、学校で学ぶことや、大学へ進学することには大きな意味があります。
しかし、その子の将来の目標や、本当にやってみたいことによっては、必ずしも学校に進むことだけが唯一の正解とは限らないというお話がありました。

大学を含めた学校は、人生の目的地そのものではなく、将来へ向かうための通過点である場合もあります。
大切なのは、どこへ進学するかだけではなく、その先で何を学び、どのように生きていきたいのかを考えることになります。

今回ご協力いただいた先生は、受験や進学の知識をただ伝えるだけでなく、その子が将来本当にしたいことに向き合うことが必要だという視点を大事にしていた。
進学を前提にした話であっても、進学そのものを目的にしすぎない。
学校名や偏差値だけで判断するのではなく、子どもによっての興味や目標、性格、これからの可能性を見ながら考えることの必要性を熟知している。
その姿勢が、とても印象的でした。

進路指導というと、どうしても受験や合格の話になりがちです。
しかし本来は、その子がこれからどう生きていくかを考える時間でもあるのだと。

今回、かなやま幼稚園の卒園児のために、貴重なお時間をいただき、丁寧にお話しいただけたことに、心より感謝申し上げます。