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かなやま幼稚園ブログ

園のようす

連休前のようす…☺

こんにちは!
今回は連休前のお部屋の様子をお伝えします📸
本日は主に給食の時間帯です!


みなさん安全に気をつけて楽しい連休を過ごしてくださいね!☺


5月3日は「憲法記念日」

5月3日は憲法記念日です。
この日は、日本国憲法が施行された日(1947年〈昭和22年〉5月3日)を記念する祝日です。
しかし実際に憲法が完成したのはそれより少し前、1946年11月3日に公布されました。

「公布」とは、「これからこういう憲法になりますよ」と国民に知らせること。
そして半年後の1947年5月3日、いよいよ「施行」=実際に効力を持ち始めたのです。
この日が「憲法記念日」となりました。

▶そもそも「憲法」って?
憲法とは、その国の“きまりの中のきまり”のようなものです。
ふつうの法律よりも上の存在で、「国のしくみ」「権力のあり方」「国民の権利と義務」を定めています。
言ってみれば、“国家という大きな船がどこへ向かい、どう運転されるか”の基本ルールを示すものです。
たとえば、「国会は法律をつくる場所」「裁判所は中立であること」「自由にものを言っていい」なども、憲法があるから守られているのです。

▶日本国憲法とは?
私たちの暮らしの根っこには「日本国憲法」があります。
1947年5月3日に施行され、そこから今日までずっと、日本の社会や政治の大もとを支え続けてきました。

●国民主権
主権は「国民」にあると明記されています。
たとえば、選挙によって代表者を選び、国の方向を決めるのは、私たち一人ひとりの意志です。

●基本的人権の尊重
人間らしく生きるために必要な自由や権利を、すべての人が生まれながらに持っているとされます。
たとえば、表現の自由、信仰の自由、教育を受ける権利などです。

●平和主義
第9条では、「戦争をしない」「戦力を持たない」と定められています。
(戦争の放棄、戦力不保持、交戦権の否認)

この憲法は、私たちが安心して日々を過ごすための“みえない土台”なのです。

▶こどもと”けんぽう”
こどもたちにとって「けんぽう」なんて、まだまだ遠い話に聞こえるかもしれません。
でも、「誰もが大切にされる」「人を傷つけてはいけない」「違う考えを持っていい」
そういったことが、実は憲法の精神そのものなんですね。
園で過ごす毎日の中で、子どもたちが自然と「ひとを思いやる気持ち」や「じぶんの考えを大切にする力」を育てていることも、じつは憲法が目指す社会に通じているますね。


法とは?

▶ 憲法とは何か:その位置づけと意義
憲法とは、国家権力の構造とその限界を定める最高法規です(日本国憲法第98条)。
通常の法律(民法・刑法など)とは異なり、国の統治の在り方を規定すると同時に、国民の自由・権利を保障します。

●形式的意味の憲法:国家の根本法としての文書(例:日本国憲法)
●実質的意味の憲法:国家の基本構造を定める内容をもつ規範の総体

そして、立憲主義(constitutionalism)「憲法により権力を制限し、個人の自由を守る思想」が近代憲法の核にあります。

▶ 日本国憲法の制定背景と施行
●公布日:1946年11月3日(のちの文化の日)
●施行日:1947年5月3日(これが憲法記念日)
●成立過程:GHQ案 → 日本政府案 → 帝国議会で改正 → 天皇の名で公布

▶日本国憲法の 三大原則
【国民主権】
主権者は国民。
国家権力の正統性は選挙などによる国民の意思に由来
●判例…「一票の格差」訴訟において違憲状態と判断されたケースあり

【基本的人権の尊重】
13条の「幸福追求権」は、新しい人権(プライバシー・環境権など)の根拠にも
●判例…「宴のあと」事件(プライバシー侵害)、「薬事法距離制限」違憲判決(職業選択の自由)

【平和主義】
第9条:戦争放棄、戦力不保持、交戦権否認
●判例・論点…長沼ナイキ訴訟、統治行為論、集団的自衛権と合憲性の再解釈

▶ 憲法にかかわる基本概念

概念 説明
憲法典 成文憲法(日本) ― 不文憲法(英国)
立憲主義 権力の制限と人権保障を重視する政治思想
法の支配 法が権力の上に立つという原則(rule of law)
比例原則 権利制限は必要かつ相当でなければならない
公共の福祉 人権の濫用を防ぐための制限の根拠・調整原理

▶ 法律は“国民”を対象にしたルール
たとえば、交通ルール、税金の支払い、契約の方法など、法律の多くは「私たち国民」に対して「こうしてください」「これはしてはいけません」と求めるものです。
●民法 → 契約や財産のルール
●刑法 → 犯罪と罰のルール
●道路交通法 → 交通マナーと義務
こうした法律は、社会秩序を保つために国民の行動を制限したり、義務を課したりするルールです。

▶ 憲法は“国家”を対象にしたルール
一方で、憲法の対象は国家となります。
憲法の主な対象は、「私たち」ではなく、国家権力そのものです。

●内閣は勝手に法令を出してはならない
●警察は正当な理由なく逮捕してはならない
●国会は国民の代表によって構成されなければならない

こうしたルールが、憲法によって国家に課されています。
つまり、憲法とは「国家に対するブレーキ」。
国家を縛ることで、私たち国民の自由と権利を守るためのものです。

▶ 立憲主義という考え方
このように、「憲法は国家を制限するためにある」という思想は、立憲主義(constitutionalism)と呼ばれます。
人類が絶対王政や独裁政治のように、「支配者の一存で人々の命や財産が左右される」ような経験を経て、たどり着いた知恵がこの立憲主義です。
「国民が法律を守る」のは当然として、「国家も憲法を守らなければならない」という発想こそが、民主主義国家の基本的な土台となっています。

▶ 「法」と「法律」は別物というお話
「法」という言葉は、もともと「ルール全般」を意味します。
もっと広く言えば、「人や社会のあるべき姿を示す基準」ともいえるかもしれません。
この中には、以下のようなさまざまな種類のルールが含まれます:

●自然法:人間の理性によって導かれる「正義の基準」(例:人をむやみに傷つけてはいけない)
●道徳・倫理:社会が期待するふるまい(例:年長者を敬う、約束を守る)
●慣習法:地域や業界で長年続いてきたルール(例:祭礼や相続の習わし)
●制定法(=いわゆる法律):国会などの権限で明文化された強制力のあるルール

つまり「法」とは、人々の行動を規律するあらゆる規範の総称です。

憲法は、ただ「知識として」理解するだけでなく、
「何を大切にして生きるのか」「どのような社会を目指すのか」
という、価値判断に深くかかわる法ですね。