パラバルーン🌈
こんにちは!
今回はパラバルーンの様子をお伝えします📸
さて、年長さんパラバルーンです
音楽に合わせると同時に、クラスのお友だちと息を合わせて協力する
年長さんだからこそできる競技です💪
「隣のお友だちと一緒に」「隣のお友だちの後に」「みんなで一緒に」
一人ではできない場面が多々出てきます
ぜひ、協力してみんなで演技を完成させる喜びを味わってもらえればと思います!
パラバルーンを考える
運動会でクラス単位のパラバルーン演技を行う理由は、とてもシンプルです。
「みんなでひとつを作る」喜びを、全身で味わってほしいから。
大きな布がふくらみ、波打ち、色が走る。
子どもたちは自分の力が仲間の力と重なって、目に見える変化を生み出す瞬間に立ち会います。
美しい瞬間が生まれるだけではなく、ここに幼児期ならではの学びが詰まっています。
▶パラバルーンって、何を育てるの?
ここで、パラバルーンによって幼児期の子どもの何が育つか考えてみましょう。
① 協力の“意義”を覚え、体感する
パラバルーンは一人では成立しません。
合図で「せーの」と腰を落とす、上げる、止める。
誰かが少し早くても、少し遅くても、形は崩れます。
子どもはそこで気づきます。
自分の動きが、友だちの動きと「合う」ほどきれいに膨らむこと。
相手を見る・待つ・合わせることが、結果を大きく変えること。
この“体感”が、「協力の意義」を言葉以上に深く刻みます。
② みんなで行う活動の達成感
ふくらんだドームの中に入る、カラーボールを高く跳ね上げる、花が開くように布が広がる。
成功した瞬間の歓声は、クラス全員の努力への拍手です。
自分の中の「できた」が他者からの「できたね」に変わるとき、自己効力感(自分はやれるという感覚)と帰属意識(私はこの集団の一員だという感覚)が同時に育ちます。
③ 身体づくり(運動機能・感覚統合)
もちろん、身体的能力の発達にも寄与することは見逃せません。
両手で握る、引く、押す動きで握力・体幹が育ちます。
合図に合わせることでリズム感・タイミングが磨かれます。
上下・内外・前後の動きをくり返すことで空間認知やボディイメージが整います。
④ 思考と心のコントロール(非認知能力)
合図まで待つ「がまん」、空気を逃さない「力加減」、失敗してもやり直す「立て直し」。
「次は反対側が立ち上がる」「今度は端の子が膝を曲げる」など役割交代と順番の理解が進みます。
こうした経験が、教室外での生活規律や学びの土台になります。
パラバルーンは、派手な見映えの向こう側に、幼児期に大切な学びがいくつも隠れています。
「協力する意義を覚え、体感する」
「みんなで行う活動に達成感を感じる」
その積み重ねが明日の挑戦に踏み出す勇気へとつながります。
運動会の一場面が、子どもたちにとって「自分たちでできた」という確かな記憶になればと思います。