- KANAYAMA BLOG -

かなやま幼稚園ブログ

園のようす

プリン公園

こんにちは!
今回は年長さんおさんぽの様子をお伝えします🏃

本日は年長さんお散歩で東坂戸団地内のプリン公園に遊びに行きました!



さて、月刊絵本にぺんぺん草(ナズナ)が出てきたそうで
子どもと一緒に見てみます🔍

とても楽しいお散歩でした!


十八茶鼠」
と、帰路につきましたが帰りがけに子どもが
「緑と白は人が歩いて、肌色のところは車が走るんだよね!」と

一瞬「肌色?」と思いましたが、
なるほどこの状態だと確かにグレーではなく肌色に見えますね
(試しに色をスポイトしても肌色っぽい色が取れました)
子どもの純粋な色彩感覚に感動した一コマでした
逆に言うと思い込みによる補正というのは恐ろしいもので、大人の我々はついついグレーと認識してしまいますね

確かにグレーにもいろいろな色があるよなあと思いながら
「四十八茶百鼠」という言葉を思い出しました。

この「四十八茶百鼠(しじゅうはちちゃひゃくねず)」とは日本の伝統的な色名の一つで、色彩の多様性や微妙な変化を表現した美しい言葉です。
この言葉は、48種類の「茶色」や100種類の「鼠色」を集め、自然や日常の中で見られる微細な色の変化を表しています。
(実際にはこれだけの種類は無く、「非常に多い」ことを表すための表現とも言われています)
色彩の豊かさやその変化に対する感性を示し、特に日本文化においては色合わせが重要視されてきました。

■奢侈禁止令と「四十八茶百鼠」
さて、「四十八茶百鼠」が生まれた背景には江戸時代の華美な装飾が抑制された文化にあります。
今回はそちらの背景についてご紹介します。

1. 奢侈禁止令の背景
奢侈禁止令(しゃしきんしれい)は江戸時代に発布された一連の法律や規制のことを指し、主に贅沢や過剰な消費を抑制するために設けられたものです。
特に徳川幕府は庶民の浪費や不必要な豪華さを制限することで、社会的秩序を保つことを目的としていました。
これらの規制は、衣服、装飾品、食事などにまで及び、質素で控えめな生活が奨励されました。

2. 奢侈禁止令と色彩感覚の影響
奢侈禁止令が導入されると、贅沢な色使いや華美な装飾は避けられるようになりました。
特に、金や銀を多く使用した豪華な衣服や目を引く鮮やかな色彩の衣服は抑制され、より質素で落ち着いた色調が好まれました。
このような背景の中で「四十八茶百鼠」のような繊細で控えめな色合いが重視されたのです。
(他の色に見えるかな?という色でも、あくまでも「茶」色や「鼠」色の一種だよ!という口実みたいな側面も)
「四十八茶百鼠」の色のバリエーションはいわば江戸時代の質素でありながら深みのある美意識を象徴しており、奢侈禁止令による文化的な制約の中でより自然で穏やかな色合いが発展しました。
特に茶色や鼠色といった「落ち着いた色」は贅沢を避けつつも、その深い美しさと微妙なニュアンスを楽しむことができる絶妙な選択肢だったのです。

3. 服飾における質素さと調和
奢侈禁止令のもと、服飾は「質素でありながら美しい」ことが理想とされました。
この価値観は「四十八茶百鼠」の色合わせに強く影響を与えました。
華やかさを抑え、より控えめな色使いが求められる中で茶色や鼠色が愛されるようになりました。
これらの色は派手さを避けつつ、落ち着きと優雅さを感じさせるため奢侈を戒める社会で理想的な選択肢でした。


↓ここからはお時間とご興味のある方向け

色(グレー)は使いやすい色?
さて、ここから先は鼠色(グレー)は配色として使いやすいという内容をご紹介します。
一応、どんな色とも会いやすいのには理由があるということでお時間のある方はご覧ください。

1. 無彩色としての柔軟性
鼠色は無彩色に分類されるため、色相に偏りがありません。
そのため他の色と組み合わせる際にも調和が取りやすく、特に色のコントラストを抑えたい場合や落ち着いた印象を与えたい場合に重宝します。
たとえば、鼠色の小物を使うことで、周囲の色が引き立ち全体のコーディネートに落ち着きと奥行きを加えることができます。
特に鼠色はどんな色とも合わせやすく、茶色や緑色、藍色などといった他の自然を感じさせる色と組み合わせても調和を保つことができます。

2. 鼠色と茶色の相性
先ほど来ご紹介している鼠色と茶色は非常に相性が良く、両者はどちらも自然界に見られる色であるためバランスが取れたコーディネートが生まれます。
鼠色の控えめな色合いが茶色の深みを引き立て、逆に茶色が鼠色の持つ落ち着きと穏やかさを引き出すため奢侈禁止令の時代においてもこれらの色が広く好まれました。
たとえば鼠色のボトムスに茶色のトップスを合わせることで、全体に穏やかな印象を与えると同時にどちらの色も相互に補完し、品のある装いを完成させます。

3. 現代的なコーディネートにおける活用
現代的なファッションにおいても鼠色(グレー)は非常に使いやすい色です。
無彩色であるため、他の鮮やかな色や強いコントラストを持つ色とも容易に調和させることができます。
また、グレーは温かみのある色とも冷たい色とも組み合わせが可能で、季節感やシーンに応じて柔軟に色を合わせることができるため、日常的にも使いやすい色といえます。
コーディネートは2色(3色)程度まででまとめるとよいとも言われますが、この場合無彩色である鼠色(グレー)はノーカウントにできる場合が多いです。

4. 心理的な効果
鼠色(グレー)は心理的にも穏やかさや安定感を与える色です。
控えめで落ち着いた美意識に沿うのにぴったりな色です。
鼠色を取り入れることで、周囲の色が過度に目立つことなく全体として調和が取れ、心地よい視覚的効果が得られます。

ということで、鼠色は非常に汎用性が高く、無彩色ならではの調和の取れたスタイルを作るための欠かせない色ですというお話でした。