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かなやま幼稚園ブログ

園のようす

梅雨の合間に

こんにちは!
今回は外遊びの様子をお伝えします📸

さて、ニュースでは梅雨入りの言葉が聞こえ始めましたね☔
本日は雨の合間でしたので外遊びを楽しんでいました☺
外での活動がより一層貴重に感じられ、楽しさもまた一段違うような季節ですね

雨と自然の恵み
毎年、初夏の訪れとともにやってくる梅雨の季節について。
どんよりした空模様や続く雨につい気分も沈みがちになりますが、この“雨の季節”は自然にとっても私たちの暮らしにとっても欠かせない大切な期間です。

🐸 梅雨入りとは?
「梅雨入りしました」と天気予報で耳にする季節。
これはその地域でこれからしばらく雨や曇りの日が続くと見込まれるタイミングで、気象庁が「梅雨入り」を発表するものです。
具体的には、梅雨前線がその地域にかかり、雨の傾向が安定して続くと判断されたときに発表されます。
ただしこれは観測ではなく「予想」によるものです。
あとから「実際の梅雨入りはもう少し前だった」と修正されることもあるそうです。

また、暦の上では「入梅(にゅうばい)」という言葉があり、毎年6月10日頃が目安とされています。
こちらは太陽の動き(旧暦の二十四節気に基づく)で決まるため実際の天気とは少しずれることもありますが、今でも大切にされている言葉です。

🐸 梅雨はどこからやってくるの?
梅雨は、空の上で異なる性質の空気がぶつかり合うことで生まれます。
南からは、暖かく湿った空気を運ぶ「太平洋高気圧」と
北からは、冷たく湿った空気を持つ「オホーツク海高気圧」
この二つが日本列島の上空でせめぎ合うことで、その境目に「梅雨前線」という長く連なる雲の帯が停滞し、雨が降り続きます。
まさに季節と季節の“つなぎ目”が空に現れているような状態です。

🐸 どうして「梅」なのか
「梅雨」の「梅」という字は、ちょうどこの時期が梅の実の熟す頃にあたるため、季節の目印としてつけられたといわれています。
一方で、中国ではこの季節を「カビが生えやすい=黴(ばい)の雨」と呼び、「黴雨(ばいう)」という字が使われていました。
しかし日本では「黴」という字が不快に感じられ、「梅」に置き換えられたという説もあります。
自然とともに生きる中で、美しさを大切にしてきた日本人らしい言葉の選び方ですね。

🐸 梅雨のある国・ない国
梅雨は日本独特の気象現象と思われがちですが、実は韓国、中国の一部、台湾など東アジアの広い地域で見られます。
これらの国々にも梅雨前線が停滞し、長雨の季節があります。
一方で、ヨーロッパやアメリカなどではこうした前線による長雨の季節はなく、「梅雨」という概念そのものが存在しないとのことです。

🐸 雨がもたらす自然の恵み
続く雨には「洗濯物が乾かない」「気分がどんより…」「前髪が決まらない…😂と感じてしまう日もあるかもしれませんが、この雨があるからこそ自然は豊かに育まれています。
田んぼでは稲がたっぷりと水を吸って育ち、秋には実りへとつながっていきます。
梅雨時期は畑の野菜も、ぐんぐん育つ時期です。
さらに、山や森はこの雨を蓄えて夏の渇水に備える「天然のダム」のような役割を果たします。
川の流れや湧き水も、梅雨があるからこその恩恵のひとつです。

🐸 梅雨時期の発見
梅雨のころには、紫陽花や花菖蒲、くちなしなど、しっとりとした空気を好む花たちが美しく咲きます。
また、かたつむりやカエル、ナメクジなどの小さな生き物たちが元気に動き始めるのもこの季節。
子どもたちにとっても、雨の日ならではの発見がたくさんある時期です。
雨音に耳をすませたり、葉っぱの上のしずくや小さな命のきらめきに気づける感性を育む、そんな時間になるかもしれません。

🐸 そして、夏がやってくる
やがて、太平洋高気圧が日本全体を覆うようになると、梅雨前線は北へ押し上げられ、梅雨は明けます。
そしていよいよ、本格的な夏が始まります。
梅雨はただの「雨の季節」ではなく、自然と命の準備を整えるための大切な“助走期間”とも言えますね。
静かに次の季節へとバトンを渡しています。

以上、小学校で「「梅雨」は「ばいう」とは読まない!」と、
先生に指摘されたことをいまだに根に持っている副園長のコラムでした✏