紙版画
こんにちは!
今回は年長さんの紙版画の様子をお伝えします📸
さて、年長さんでは政策の時間に画用紙を切って、
好きな形を作り紙版画を楽しみます☺
版画用のインク、バレンなど本物の画材を使用して
版画活動に取り組んでいます👀
本物を知っておくこと
本日は教室に、インクの独特な香りが広がっていました。
年長さんが取り組んだ紙版画の時間です。
子どもたちは小さな手でバレンを握り、力の加減を探りながら円を描くように擦っていきます。
強すぎれば紙がよれ、弱すぎればインクがのらない。
版をめくる一瞬に生まれる感動は、まさに本物の道具がもたらす発見の証です。
この活動ではあえて、手軽なスタンプやプラスチックのものではなく、版画用インクとバレンという“本物”の道具を使っています。
理由はシンプルで、子どもたちに素材が持つ抵抗や重み、乾くまでの時間を体で感じてほしいからです。
本物には手ごわさがあります。
準備や片づけだってよほど手間がかかります。
だからこそ工夫が生まれ、試行錯誤の結果が一枚の紙にそのまま刻まれます。
この「因果が見える体験」こそ、学びの力強い土台です。
▶代用品と本物の違い
もちろん、現代の生活において代用品や代替食品の価値は大きいです。
忙しい日々を支えてくれる頼もしい味方であり、合理的に暮らしを整えるうえで欠かせません。
けれど、本物に触れる機会を持つことで、感性の解像度はぐっと高まります。
便利さは私たちの暮らしに欠かせません。
けれど、本物は「人を育てる余白」を与えてくれます。
ウールは自然や動物が与えてくれるぬくもり、ポリエステルは人工的な温かさ。
SNSのいいねは通知、本物のうなずきは共鳴。
どれも役立つけれど、感性を磨くなら“本物”に寄り道する日をつくることが大切です。
▶最後に
年長さんがバレンを握り、インクを擦る姿は、本物に向き合う小さな時間です。
時に本物に触れることで、代用品が支えてくれる毎日にも深みが増します。
その小さな積み重ねが、子どもたちの選べる力と、生きる感性を豊かにしていくのだと思います。