幼稚園での手指の消毒について
※現在、使用中止中です※
こんにちは!
今回は幼稚園で消毒に使用している次亜塩素酸水(酸性電解水)のご紹介をします
次亜塩素酸水とは簡単に言えば安全に使えて、かつ効用の高い消毒液になります!
※漂白や吐物処理などによく使う次亜塩素酸ナトリウム水溶液とは別ものです
↑ここ注意ですよ↑
かなやま幼稚園ではトイレの後、外遊びの後、活動の合間、給食の前、清掃時などなど…
至るタイミングで次亜塩素酸水を使って消毒をしています
最近、ニュースで市販の次亜塩素酸水は効果に疑問があるというものを目にしますが
その理由として以下が挙げられています
・保存期限が短い(流水で使うのが好ましい)
・紫外線にも弱いため、実際は保存方法が困難である
そうなんです…
実は効果は高いけど、鮮度(言葉があっているかわかりませんが)を保ちづらいんですね
しかし、かなやま幼稚園では調理室に電解水生成装置が設置されているため、
常に消毒作用のある状態で使用することができています
こまめにボトルの中身を交換したり、日光の当たりやすいところは避けるなど工夫をしながら園内の衛生管理に役立てています
電解水について少し説明しますね
水に食塩(電解質)を溶かしてを電気分解すると電解水(陽極:次亜塩素酸水 陰極:アルカリ水)ができます
◆次亜塩素酸水…消毒効果
◆アルカリ水…界面活性効果(手洗い的な効果)
で、幼稚園では次亜塩素酸水を消毒に用いています
この次亜塩素酸水、非常にすぐれもので
・塩素濃度が低めなのに殺菌能力が高く、殺菌速度が早い
・効果のある細菌、ウイルスの種類が多い
(アルコールはエンベロープ系のウイルスに有効、次亜塩素酸水はエンベロープ、ノンエンベロープ系両方に有効)
・口に入れても安全、食物使用時の残存率が極めて低い
(水道水などと比較、食品添加物指定を受けている)
・肌に優しい
(有機物に触れた瞬間から水に戻る)
なんか嘘のようにいいことばっかりですね。。。
でも、しっかりエビデンスのとれているものなので安心して使用できます
(僕も結構疑い深いので導入のときはがっつり調べました笑)
ちなみに厚生労働省のページにも情報があります
かなやま幼稚園では子どもの健康のことを考え、
平成28年の給食調理室改修工事の際に生成装置を導入しました
以来、日常の保育で大いに活用しています
在園児はもう慣れているもので、トイレの後や手洗いの後に
子どもたちが自分でスプレーボトルからシュシュッとします
衛生意識も幼児期に身につけたいことのひとつですね!
エンベロープウイルスとノンエンベロープウイルスについて
「アルコール消毒はノロやロタには効果がない」というお話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
要は膜(エンベロープ)があるウイルスか膜がないウイルスか(ノンエンベロープ)
という違いです
アルコールはエンベロープウイルスには強くノンエンベロープウイルスには効果が薄い
イメージとしては膜に守られている箱入り娘のエンベロープウイルスはウイルス自体はちょっとか弱い
膜に守られてないノンエンベロープウイルスはウイルス自体がめっちゃムキムキ
みたいな
(ウイルスはとても怖いものも多いので、あくまでたとえ話ですよ)
で、インフルエンザウイルスや風疹ウイルスなどはエンベロープウイルス
→アルコールが有効(アルコールに弱い)
ノロウイルスやロタウイルスやアデノウイルスはノンエンベロープウイルス
→アルコールはあまり有効ではない(アルコールに強い)
とされています
(最近読んだものの中にアルコールにもノロウイルスに対して不活化効果が期待できる検証結果が出たともありましたので、あくまでも”今までの”一般的な話として読んでください)
が、次亜塩素酸水はどちらも有効という…
末恐ろしい奴め…
これからもしっかり活用させていただきます!