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かなやま幼稚園ブログ

園のようす
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運動会の予行練習その2

こんにちは!
今回は運動会の予行練習その2として、
年長さんのリレーの様子をお伝えします📸

練習を重ねる中で、バトンの受け渡しやトラックを走ることにもすっかり慣れてきました🏃
お友だちからバトンを受け取り、次のお友だちへと一生懸命につないでいきます
順位にかかわらず、一人一人が本当によく頑張っている姿が見られます!
ぜひご家庭でもお子さんとお話してみてください

みんなで力を合わせて走る姿も、だんだんと頼もしくなってきましたね
運動会本番まであと少し、みんな頑張ってね☺

(撮影時の手ぶれなどにより、全員のお写真をご紹介できていないこともございますが、どうぞご容赦ください
できるだけたくさんの子どもたちの様子をお届けできるよう、腕を磨き、精進してまいります🙇)

石ころと包丁

グラウンドで年長さんと運動会の練習をしていたときのことです。
子どもたちが2人、手に持っていた石を僕に見せながら、

「包丁!」

と言いました。

もちろん、本物の包丁ではありません。
その子たちの中では、その石を包丁に見立てていたのでしょう。

●子どもの興味を探ってみた
そこで僕も少し考えてから、
「そういえば、昔の人は本当に石を包丁みたいに使っていたんだよ」
と話してみました。

こういうときは、少し迷います。

せっかく子どもが石を包丁に見立てているのだから、その想像の世界にそのまま乗った方がよいのかもしれません。
そこへ急に歴史や科学の話を持ち込むと、子どもの想像を大人の「正しい知識」の側へ引き戻してしまうような気もします。

とはいえ、この日は「どんな反応をするのだろう」と思い、試しに話してみました。

すると、
「石で食べ物が切れるの?」
と思っていた以上に興味を持ってくれました。

●少し深堀したらどうだろう?
「石なら何でもいいわけじゃなくて、割るとすごく尖る石があるんだよ」
そんな話から、黒曜石の話になりました。

黒曜石は、マグマが急速に冷えてできる天然の火山ガラスです。
割れると「貝殻状断口」と呼ばれる独特の割れ方をし、とても鋭い縁ができます。
その性質を利用して、古くから石器の材料として使われてきました。

「その石はどこにあるの?」
と聞かれたものの、ここで僕は産地をうっかり思い出せませんでした。

あらためて調べると、長野県の和田峠周辺や北海道の白滝、伊豆諸島の神津島などが代表的な産地として知られています。
さらに身近な坂戸市内の遺跡からも、黒曜石の剝片が出土しています。

グラウンドに落ちていた何でもない石ころが、いつの間にか何万年も前の人々の暮らしにつながりました。

●想像よりも子どもの興味が深いことも
そして話は、さらに鉄へ。
「今は包丁も鉄でできているけど、鉄って身近にたくさんあるでしょう。でも、自然の中から鉄を取り出して、使えるようにするのはすごく難しいんだよ」
と話すと、

「へえ、そうなんだ」
「なんで?」

と、また質問が返ってきました。

鉄はとても身近な素材ですが、自然界では多くが鉱石の中でほかの元素と結びついた状態で存在しています。
そこから鉄を取り出し、さらに道具として使えるように加工していくには、高い温度をつくったり、化学的に酸素を取り除いたりと、いくつもの技術が必要です。

考えてみれば、石を拾って割り、その鋭さを道具にしたところから、鉱石から金属を取り出し、思い通りの形に加工するところまで、人間は長い時間をかけて技術を積み重ねてきました。

本当なら、子どもが興味を持っているその瞬間、
ここからもう少し話をしてみたいところでした。

どうして鉄を取り出すのは難しいのか。
昔の人はどうやって高い温度をつくったのか。
石の道具と鉄の道具では何が違ったのか。
刃物ができたことで、人間の暮らしはどう変わったのか。
けれど、ちょうどそこで移動の時間になりました。

「なんで?」の続きは、ひとまず持ち越しです。

●子どもの興味と伴走したい
もちろん、幼児期の子どもたちに難しい知識をたくさん教えればよい、という話ではありません。
子どもが興味を失っているのに、大人だけが楽しくなって一方的に話し続けてしまえば、それは少し違うでしょう。
想像の世界をそのまま楽しむ時間もあります。

一方で、子どもの方から「なんで?」「どうして?」が続いているのであれば、少しくらい難しそうなところまで一緒に行ってみてもよいのかもしれません。

子どもの想像と、現実の知識は、必ずしもどちらか一方を選ばなければならないものでもないように思います。
想像から現実へ話がつながり、その現実を知ったことで、また新しい想像や疑問が生まれることもあります。

「これは幼児にはまだ難しい」
「こんなことを話しても分からないだろう」

そうやって、大人の側が先に知識の境界線を引いてしまう必要もないのかなと思います。

理解できるかどうかを先に決めるより、まず少し話してみる。
興味がなければそこで終わればいいし、「なんで?」が返ってきたなら、もう少し先まで行ってみる。

知識を一方的に与えるというより、子どもの興味に合わせて、見えている世界の少し先を一緒にのぞいてみるような感覚です。

●少し遠くまで行ってみよう
今回も、黒曜石や鉄について伝えようと思って始めた話ではありません。
始まりは、年長さんが拾った何でもない石ころと「包丁」という一言でした。

そこから石器へ、黒曜石へ、そして鉄へ。
その先には、まだ子どもたちの「なんで?」が残っています。

子どもが楽しんでいる限り、ときには少し遠くまで話を伸ばしてみる。

大人が思っているよりも、子どもの興味はずっと遠くまで伸びていくことがあります。
そんな偶然の広がりも、幼稚園で交わされる何気ない会話のおもしろさなのだと思います。