- KANAYAMA BLOG -

かなやま幼稚園ブログ

園のようす

外遊びのようす

こんにちは!
今回は外遊びの様子をお伝えします📸

園庭では、子どもたちが友だちと声をかけ合いながら、思い思いの遊びを楽しんでいます🌿
遊具で体を動かしたり、砂場でじっくり遊んだりしながら、それぞれの場所で楽しい時間が広がっていました
「一緒に遊ぼう!」「見てて!」と、遊びの中で自然なやりとり見られますね
外の空気を感じながら、今日も元気いっぱいに過ごしていました☺

んごむしはメガシンカしない

今朝、子どもたちの会話の中で、
「だんごむしはメガシンカしないよ」
という言葉が聞こえてきました。

それはそうなんです。
たしかに、だんごむしはメガシンカしません。

ですが、その一言が妙におもしろく、少し考えさせられる場面でもありました。

■子どもたちの視線は
子どもたちは、目の前の小さな生き物を見ながら、現実の世界と、物語やゲームのような想像の世界を行ったり来たりしています。

大人から見ると、答えはすぐに出せます。
「だんごむしはそういうものではないよ」
「実際には変身しないよ」
と説明することもできます。

でも、その会話の中には、子どもたちなりの見方や感じ方、そして世界を広げようとする心の動きがあるように感じます。

■夢と現実のはざまで
幼児期の子どもたちは、現実を何も分かっていないわけではありません。

一方で、想像の世界にも自然に入り込むことができます。
木の棒が剣になったり、砂がごはんになったり、積み木が大きなお城になったりします。
少し専門的に言えば、これは見立て遊びや象徴遊びにもつながる姿です。

現実のものを、別のものとして受け止める。
そこに友だちとの言葉のやり取りが加わる。
すると、遊びの世界はどんどん広がっていきます。

文部科学省の『幼稚園教育要領解説』でも、幼児は絵本や物語などで見たり聞いたりした内容を、自分の経験と結び付けながら想像したり表現したりすることを楽しむとされています。

また、絵本や物語の世界に浸る体験は、現実にはまだ自分の生活している世界しか知らない幼児にとって、様々なことを想像する楽しみと出会う機会にもなります。

そう考えると、
「だんごむしはメガシンカするのかな」
という発想も、あながち単なる勘違いではなく、子どもたちの認知的な育ちや探究心の一部として見ることができますね。

■現実に引き戻すか、大人も乗ってみるか
こうした場面で、大人がどのように関わるかは意外と難しいものです。

もちろん、事実を伝えることも大切です。
だんごむしは本当にメガシンカするわけではありません。
生き物には、それぞれの体のつくりや暮らし方があり、自然の中で生きています。

だからこそ、命あるものとして大切に扱うことや、観察を通して知ることも大事です。

一方で、すぐに
「そんなことはありません」
「ありえません」
と現実だけに引き戻してしまうと、その子が広げようとしていた想像の世界が、そこで閉じてしまうこともあります。

「しないと思うけど、もしするとしたらどんな姿になるんだろうね」
「強くなるとしたら、丸まる力がすごくなるのかな」
「足がもっと速くなるのかな」

そんなふうに少し乗ってみることで、会話はまた別の方向へ広がります。
想像を楽しみながら、実際のだんごむしの動きや形にも目が向いていく。
そこに、幼児期らしい学びの入口があるように思います。

■子どものように見る難しさ
話は少しそれますが、パブロ・ピカソの言葉として、
「ラファエロのように描くには四年かかったが、子どものように描くには一生かかった」
という言葉が知られています。

上手に描くことや正確に知ること、きちんと説明できること。
それらはもちろん大切です。

けれど、大人になるほど、目の前のものをそのままおもしろがったり、少し不思議なものとして受け止めたりすることは、案外難しくなっていきます。

だんごむしを見て、
「メガシンカするのかな」
と考える感性は、正しいか正しくないかだけでは測れません。

そこには、目の前の生き物に関心を向ける力があります。
友だちと考えを共有する楽しさがあります。
自分の知っている世界と、今見ている世界を結び付ける姿があります。

それは、子どもたちが今まさに世界を広げている途中の姿なのだと思います。

■正しさと感性の間で
園生活の中では、事実を伝えることと、子どもの想像に寄り添うことの両方が必要なのかなと思っています。。

全部を空想のままにするのではなく、
全部をすぐに正解へ戻すのでもなく。

子どもたちの言葉をいったん受け止めながら、必要なところで少しずつ現実の知識にもつなげていく。

その積み重ねの中で、子どもたちは自然への関心や、友だちとの対話、考える力、表現する楽しさを少しずつ育んでいきます。

だんごむしは、たしかにメガシンカしません。
そう、しないのです。

でも、だんごむしを見ながら「メガシンカするかな」と考えた子どもたちの心の中では、小さな発見や想像が、確かに動いていたのだと思います。